多すぎてわからん...

外張り断熱についてのメリット・デメリット

マイホームを建てるときに断熱材を採用する家庭も増えていますが、これを取り入れる際には外張りと内張りから工法を選ぶことができます。外張り断熱を希望する人も非常に多いと言えますが、この工法にはメリットとデメリットの両方があることを理解しておかなければなりません。快適で理想的な住まいを実現するためにも、あらかじめメリットとデメリットの両方について学んでおくことが大切だと言えます。

そもそも、外張り断熱を選択する場合は構造体の外側から断熱材を備えつけることになるので、柱や梁も全て断熱材で覆ってしまうことになると知っておきましょう。内張りの場合は構造体の間に詰め込んでいくので繊維系断熱材であるグラスウールやロックウール、木質繊維系断熱材であるセルロースファイバー、発泡プラスチック系断熱材を用いることができます。けれども、外張りの場合は断熱材を貫通して下地まで釘などを差し込む必要があるので、繊維系断熱材や気質繊維系断熱材、発泡プラスチック系断熱材は向いていません。プラスチック系でボード上の素材を用いることになるので、グラスウールやロックウール、セルロースファイバーなどを使用できないことを理解しておきましょう。外側に断熱加工を施す必要があるので施工工程が増えてしまい、内張りと比較すると10%から20%ほど費用が高くなりやすいこともデメリットです。

外張り断熱を選択すると内張りよりも使用できる素材が限られてくる、建築費用が高くなるというデメリットがありますが、内張りよりも高い断熱効果が得られるという利点があります。建物の外側からすっぽりと断熱材で覆ってしまうので、外気温の影響を受けにくく、快適な住環境を実現すための役割を確実に果たしてくれることが大きな魅力です。結露が防止されることによって、これによる建物の劣化を防ぐことができ、結果としてマイホームの寿命を延ばすことにも繋がります。

リーズナブルな価格で施工することができたとしても、断熱効果が低くて冷暖房の使用量が多ければ光熱費が高くなりますし、結露で建物がダメージを受けると高い修繕費用が必要となるはずです。内張りよりも建築費用が高くなってしまう外張り断熱ですが、長い目で見るとこちらのほうが大きなメリットが得られると感じる人も多いでしょう。断熱方法を選ぶときには外張り断熱が果たしてくれる役割や魅力とデメリットの両方を知り、どちらを選ぶか検討してみることをおすすめします。